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誕!


こんにちはヽ(´∀`)ノ


なんと本日、麻耶雄嵩先生のお誕生日だそうで(!)
なので今回はデビュー作、「翼ある闇」の紹介といきたいと思います…

以前「メルカトルかく語りき」を紹介したときにちらりと話題に出しましたね~
二度目になりますがこちらです

翼闇

前回話題に出したときにも主張したような気がしますが、タイトルを見ればわかるとおり、

メルカトル鮎最後の事件

です。何度も言いますがデビュー作です。ちなみにメルカトルはシリーズものです。
デビュー作でシリーズものの最初が最後の事件ってどういうことだ!?と思いますが読めばわかります(゚Θ゚)

あらすじはだいたいこんな感じです

京都近郊に建つ古城、その名も「蒼鴉城」。(そうあじょう、と読みます)
その屋敷に住む今鏡家の一人、今鏡伊都から依頼を受けた私立探偵木更津悠也は、助手でありこの物語の語り手である香月実朝とともに蒼鴉城へ向かいます。

しかし木更津たちが到着したときにはすでに京都府警が到着しており、事件があった模様…

なんと依頼主である伊都が殺害されていたのです。

しかも伊都は首が切断され、さらには甲冑の靴を履かされていて…その靴を脱がせると両足はなんと消えていました。

そこから始まる惨劇の数々…首なし死体に密室、蘇る死者、見立て殺人、そして探偵二人の推理バトル!迎える結末は一体!?というかタイトルのメルカトル鮎っていつ出てくるの?!


島田荘司、綾辻行人、法月倫太郎というそうそうたる顔ぶれたちの圧倒的賛辞を受けた麻耶雄嵩衝撃のデビュー作です


ひとくせどころかふたくせもそれ以上にくせの強い作品で賛否両論ありそうですが、新本格ミステリ史上の傑作だと思います。
本格ならではの凄惨なモチーフとどこか人形劇めいたやりとりで古典をなぞるような形式でありながらも、新しく突き抜けた(ぶっ飛んだ?)結末。

最後の最後まで気を抜かずに、どうか投げ出さずに読んでほしい作品です。


ぜひぜひ、興味がある方は読んでみてくださいなo(^▽^)o


それでは本日はこのへんで。



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新しい「What」


こんにちは

昨日の5月21日、実は「探偵の日」だったそうです

なんでも、日本で初めて探偵の広告が新聞に掲載された日だとか…。
社団法人探偵協会が制定した日、のようです

皆様は「探偵」というと真っ先に思い浮かぶのは誰でしょう

一般的な認知度の高い探偵というとやはりコナン・ドイルのシャーロック・ホームズなんでしょうかね~
他にも外国だと
エラリー・クイーン(著者:エラリー・クイーン)やエルキュール・ポアロ(アガサ・クリスティー)
日本だと
金田一耕助(横溝正史)とか明智小五郎(江戸川乱歩)

などの名前は一度は聞いたことがあるのでは…

現代では御手洗潔(島田荘司)あたりでしょうか(天才名探偵御手洗潔の映画「星籠の海」、6月4日公開ですよ)

あげるとキリがないですね(=゚ω゚)ノ

「探偵といえば!」というとインバネスコートに鹿撃ち帽といういわゆる「ホームズ」のビジュアルをよく見かけます。
特に作中で明記されてるわけではないそうなので、挿絵や映像化時のイメージが定着しているのでしょうか


さて、前置きが長くなってしまいましたが…


本日は最近読んで面白かったミステリを紹介したいと思います(=゚ω゚)ノ

北山 タイガ新作


「先生、大事なものが盗まれました」著者:北山猛邦

北山猛邦というと「物理の北山」なんて異名がついてまして(!)その物理トリックは一目置かれてるそうな。
同著者の「城」シリーズとか「音野」シリーズを読んでると確かにうなずけます。
(異名あるとなんかすごい感じしませんか…?”90年代のエラリー・クイーン”有栖川有栖!みたいな…)

あらすじはこちら

愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の探偵・フェレス。
その怪盗が、物語の舞台である凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残します。
主人公の雪子は幼馴染の三人組で調査に乗り出しますが、なんと…

盗まれたものが何かがわからない!!

しかも事件の背後には暗躍する雪子の担任の影が…?
一体何が盗まてしまったのか?担任の先生は何者なのか?

新感覚本格ミステリです(=゚ω゚)ノ

北山ワールド、というか世界観というか舞台装置のつくりかたがうまくて、
ファンタジー要素がコミカルに溶け込んでいて、大変キュートなミステリです。とても読みやすいですよ

この作品の面白いところは「何が」を推理するところです。

ミステリというのは基本的には
「誰がやったか(Who フーダニット、といいます)」
「なぜやったか(Why ホワイダニット)」
「どうやってやったか(How ハウダニット)」
が主流ですが「何を?(What)」はなかなか無いんです。

またこれにファンタジー要素が入り込むことでなんとも不思議な感覚になるのですが、その世界のファンタジー要素すら利用して論理的に解答を導き出していきます。

帯に「ミステリ史上初の命題」と銘打たれてるだけあって、今までに読んだことのない読後感でした(=゚ω゚)ノ
おすすめです、興味があるかたは是非に。


それでは今日はこのへんで(=゚ω゚)ノ




本格ミステリ大賞!


こんにちは


さてさて。

第16回本格ミステリ大賞が出ましたね~

小説部門では
「死と砂時計」 著者:鳥飼否宇

評論・研究部門では
「ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド 増補改訂版」著者:浅木原忍

だそうです(=゚ω゚)ノ

評論はもともとあまり読まないのでなんとも言えないのですけど
小説のほうも今回は未読でした…読んだらまた感想をあげたいと思います(=゚ω゚)ノなんともめでたい


みなさま、そもそも「本格ミステリ大賞」、ご存知でしょうか


本格ミステリ大賞は、簡単に言ってしまえば本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説に関する賞です。
(本格ミステリって普通のミステリーとどう違うんだ?という話はまた今度)
毎年本格ミステリ作家クラブの会員が選定しているんですよ~

ちなみに去年の小説部門大賞は「さよなら神様」でしたね
麻耶雄嵩ですよ
歴代受賞作は名作ぞろいでどれも抜群におもしろいので興味ある方はぜひに(=゚ω゚)ノ

では今回の候補作一覧がこちらです

『赤い博物館』 大山誠一郎
『その可能性はすでに考えた』 井上真偽
『松谷警部と三ノ輪の鏡』 平石貴樹
『ミステリー・アリーナ』 深水黎一郎

なかなかの…という感じですよね…

前置きが長くなりましたが
既読作がいくつかあるのでそのうちのひとつをご紹介したいと思いますヾ(・∀・)ノ

「その可能性はすでに考えた」著者:井上真偽

P_20160515_081927.jpg

かつてカルト宗教団体が集団自殺を行った、その唯一の生き残りの少女はこの事件の謎を解くために探偵のもとにおとずれます。彼女の中に眠る不可思議な記憶。それは「ともに暮らした少年が首を切り落とされたあと少女の命を守るため、少女を抱きかかえて運んだ」という現実にはあり得ない記憶で…!?

これは本物の「奇跡」なのか
それともトリックがあるのか

この小説の新しい、面白いところは

探偵が「奇跡の証明」のために「考えうるすべてのトリックが不成立であることを証明」する

ところです。

どんなにばかげた可能性でさえもすべてのルートを論理的につぶしていく流れはおもしろいですよー

普通ミステリってトリックの成立を証明するものだと思うのですけど、この作品は不成立の証明のための論理をつみあげていくんですね。新しい!

探偵とその助手のちょっと不思議な(?)関係も巻き込んでキャラクターものが好きなかたはもっと楽しめるかと。

この帯の麻耶先生の文句につられてついお買い上げ~してしまったのですが(笑)
読み応えありました~続編があるのかな?という終わり方でしたね、気になる方がぜひどうぞ。

この帯、麻耶雄嵩先生と恩田陸先生の推薦帯もあったのですがついぞわたしは見つけられませんでした~~残念


長々と語ってしまいました…
本日はこのへんで(=゚ω゚)ノ


無謬の”銘”探偵


こんにちは!(=゚ω゚)ノ


大型連休が明けてしまいましたね~
皆様休暇はどのように過ごされたでしょうか

今回は「休暇」といえば!で私が思い出してしまうとっておきのミステリ短編を紹介したいと思います…(=゚ω゚)ノ

短編タイトルはその名も
「密室荘」!

「メルカトルかく語りき」著者:麻耶雄嵩
に収録されているとんでもないほどぶっとんだ作品でございます

かく語りき


「密室荘」は”銘”探偵メルカトル鮎とその助手である推理作家美袋三条の休暇の話です。

事件がひと段落したメルカトルに誘われて、作品をちょうど書き終えた美袋はメルカトルの別荘、その名も「密室荘」へリフレッシュしに行くのですが…

「密室四の四」という地名、なんだか清涼院流水のコズミックを思い出してしまいますが
まあそれはおいといて(=゚ω゚)ノ

美袋くんが朝起きたらなんとびっくり!地下室に身元不明の死体が出現していたのです

メルカトルがこの死体を発見したときの状況をまとめると
「この別荘にはメルカトルと美袋しかいない」
「窓もドアも内側から施錠されているし外部からの侵入も不可」

えーっこれは完璧なる密室殺人じゃないかーっ
となった美袋に対してこの銘探偵、「こんなの密室じゃないさ」と宣う。そして放った一言。


「犯人は私か君のどちらかということだ」


さあ犯人は誰だ!?本当にこの二人のうちどちらかなのか!?そもそも答えはでるのか!?
前代未聞の密室劇ここに開幕です

「密室荘」を含め5編の短編が収録されているのでぜひ読んでみてくださいね

銘探偵メルカトル鮎というこの探偵、変人探偵は古今東西数多いるけれどぶっちぎりで変人です。
極悪非道なうえによく助手を囮にするし…
しかしこのメルカトルが言うことに間違いはない。なぜなら彼は無謬の銘探偵!彼が言ったことはすべて真実になるのです!

メルカトルシリーズは何作か出ていますがデビュー作はこちらになります。

翼闇

「翼ある闇~メルカトル鮎最後の事件~」

はい。
なんとデビュー作が最後の事件です。
とりあえず始終「なんだこれ~~~!?」って言いながら読んでるんですけどもうはまってしまったらたまりませんね~
こちらはまたいつかちゃんと紹介したいと思います。


なんだか熱く語ってしまいましたが少しでも興味をもっていただければ幸いです。
それでは今日はこのへんで(=゚ω゚)ノ







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Author:yamadasika
山田歯科クリニックのスタッフが毎回様々なテーマでブログを更新しています!

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