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歯ごたえのお話♪

こんにちは

いきなりですが…


A群:オムライス、カレーライス、アイスクリーム、プリン、リゾット、豚の角煮、パン…


B群:牛モモのソテー、たくあん、鳥の丸焼き、イカ、タコ、きんぴらごぼう、讃岐うどん、餅…


これはほんの一例ですが、皆さんはA群とB群、どちらがお好みでしょうか



私は、B群の方が好きです

B群の方がおなかいっぱいになるような気がするからです

なぜでしょう??B群にしかない秘密はなんでしょうか??



それは、「噛みごたえ」です


A群は柔らかくて良く噛まなくても食べられるもの、

B群は硬くて良く噛まなければ食べられないものです

「噛みごたえ」のある食べ物は、満腹感も得られ、その他にもよく噛むことは、体にとても良い効果をもたらします


私はラーメンが大好きで、今までにいろいろなラーメン屋を旅してきましたが、

やはり美味しいと思うラーメンは、麺の「コシ」が違います


このように、さぬきうどんをはじめ、麺類のおいしさは麺の「コシ」にあるといわれていますね



では、どうやって、私たちは「コシ」を感じているのでしょうか



食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、歯ざわりというのもなかなか大切なのであります


宇宙飛行士の食事も、最初はチューブに入ったペースト状にものでしたが、今は形のあるものに変わりましたね



先日、宇宙食のキムチが売ってましたよ

これは、柔らかくて噛む必要のない歯ごたえのない食事では、食べた気がしないからだそうです



歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と咀嚼筋(噛むための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています

まず、この歯の感覚とは、むし歯になったときに痛く感じる感覚とは別のもので、歯の根の周りをおおっている歯根膜の、圧力を感じるセンサーで感じます

また、咀嚼筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じる感覚のことです

では、具体的にどのように「歯ごたえ」を感じるのかを讃岐うどんを例に考えてみ

ましょう…


うどんが歯に当たったことを歯根膜のセンサーが知覚する

そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚する

それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、うどんのこしがわかる

食べものを噛んだ瞬間に、体の中でこんなに信号が送られているとは驚きです



では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか

この場合は、入れ歯を支える歯肉のセンサーが歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度がそうとう悪くなってしまうそうです

さぬきうどんをはじめとした食べ物のおいしさは、やはり歯が健康でないとわかりづらいのですね


さて、逆に現代の子供たちの好きな食べ物は、どれも軟らかくて良く噛まなくても食べられる物が多いようです

その頭文字をとって「おかあさんはやすめ」という、語呂合わせまであります


オ・・・・オムライス 
カ・・・・カレーライス
ア・・・・アイスクリーム
サン・・サンドイッチ
ハ・・・・ハンバーグ
ヤ・・・・焼きそば
ス・・・・スパゲティー
メ・・・・目玉焼き

確かに子どもが好きそうな食べ物ばかりですね

しかし、噛むことは食べ物の美味しさを味わうだけでなく、健康面でも本当に重要な役割を担っています



それは7月25日のブログ「卑弥呼の歯がイーゼ」で紹介しました

お母さん、「おかあさんはやすめ」なんて言われている場合じゃありませんね

でも、食事のたびに、「頭が良くなるから、30回噛みなさい」などと、横でカウントしたりするのは、子ども達のおいしく食べるという意欲を喪失させてしまい、

逆効果になってしまうことも

食事は楽しくが何よりです

そこで、さりげなく、噛む力を育んでいけるようなお料理を作ってあげてくださいね
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