本格ミステリ大賞!
こんにちは

さてさて。
第16回本格ミステリ大賞が出ましたね~

小説部門では
「死と砂時計」 著者:鳥飼否宇
評論・研究部門では
「ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド 増補改訂版」著者:浅木原忍
だそうです(=゚ω゚)ノ
評論はもともとあまり読まないのでなんとも言えないのですけど
小説のほうも今回は未読でした…読んだらまた感想をあげたいと思います(=゚ω゚)ノなんともめでたい
みなさま、そもそも「本格ミステリ大賞」、ご存知でしょうか

本格ミステリ大賞は、簡単に言ってしまえば本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説に関する賞です。
(本格ミステリって普通のミステリーとどう違うんだ?という話はまた今度)
毎年本格ミステリ作家クラブの会員が選定しているんですよ~

ちなみに去年の小説部門大賞は「さよなら神様」でしたね


麻耶雄嵩ですよ

歴代受賞作は名作ぞろいでどれも抜群におもしろいので興味ある方はぜひに(=゚ω゚)ノ
では今回の候補作一覧がこちらです

『赤い博物館』 大山誠一郎
『その可能性はすでに考えた』 井上真偽
『松谷警部と三ノ輪の鏡』 平石貴樹
『ミステリー・アリーナ』 深水黎一郎
なかなかの…という感じですよね…
前置きが長くなりましたが

既読作がいくつかあるのでそのうちのひとつをご紹介したいと思いますヾ(・∀・)ノ
「その可能性はすでに考えた」著者:井上真偽

かつてカルト宗教団体が集団自殺を行った、その唯一の生き残りの少女はこの事件の謎を解くために探偵のもとにおとずれます。彼女の中に眠る不可思議な記憶。それは「ともに暮らした少年が首を切り落とされたあと少女の命を守るため、少女を抱きかかえて運んだ」という現実にはあり得ない記憶で…!?
これは本物の「奇跡」なのか

それともトリックがあるのか

この小説の新しい、面白いところは
探偵が「奇跡の証明」のために「考えうるすべてのトリックが不成立であることを証明」する
ところです。
どんなにばかげた可能性でさえもすべてのルートを論理的につぶしていく流れはおもしろいですよー
普通ミステリってトリックの成立を証明するものだと思うのですけど、この作品は不成立の証明のための論理をつみあげていくんですね。新しい!
探偵とその助手のちょっと不思議な(?)関係も巻き込んでキャラクターものが好きなかたはもっと楽しめるかと。
この帯の麻耶先生の文句につられてついお買い上げ~してしまったのですが(笑)
読み応えありました~続編があるのかな?という終わり方でしたね、気になる方がぜひどうぞ。
この帯、麻耶雄嵩先生と恩田陸先生の推薦帯もあったのですがついぞわたしは見つけられませんでした~~残念

長々と語ってしまいました…
本日はこのへんで(=゚ω゚)ノ
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