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梅雨入り


こんにちは!

関東も梅雨入りしたそうですね~
湿気が多いうえに気温も高くてちょっとげんなりしてしまいます…ヽ( ´_`)丿

というわけで(!)
梅雨が明けるまで「雨」や「六月」なんてワードに関連する小説を紹介したいと思います
(梅雨明けまでネタが持てばいいのですが…笑)

晴耕雨読、なんて言葉もありますが雨の日にはのんびり読書をしてみてはいかがでしょうか

今週紹介するのはこちらです。

地下道の雨

「地下道の雨」 著者:宮部みゆき

短編集ですヾ(・∀・)ノ

まずは表題作「地下道の雨」から。

主人公である麻子は、挙式を目前にして同僚の恋人と破断してしまい、会社を辞めてしまう。
ビジネス街の喫茶店で働き始めるのだが、そこに来る、ある一人の女性と知り合いになり…。
しかし、ある出来事をきっかけになんだか彼女の様子がおかしく、雲行きが怪しくなってきて…?

この女性が近付いてきた真の目的とはいったいなんなのか?

予想だにしない方向に転がり始める話に読み進めるのがとまりませんヾ(o´∀`o)ノ

他6篇も軽くあらすじ紹介したいと思います。

「決して見えない」
深夜、帰宅のためにタクシーを待つ会社員の三宅。
方向が同じだというバス停の後ろに並ぶ老人と相乗りをすることになるのだが…
二人は世間話をして、家族の話を幸せそうにする新婚の心優しき青年・三宅を見て老人がぽつりと言葉を漏らす。
「私は運が悪かった」…この言葉の意味とは?老人は一体何者なのか?

深夜のタクシーって、なんだか怖くなります。

「不文律」
「一家四人車ごと海中へ 無理心中の疑い」…こんな見出しの記事から始まる。
近隣住人や奥さん・旦那さんの同僚、子供の友達などの証言、ひとりごと、記事形式で進み、なんとも悲壮な真実が見えてきて…。
この事件の真相とはいったい?

なんとも残酷な…とこぼしてしまいたくなる。じわじわわかり始める真相は鳥肌ものです。

「混線」
現代にはびこる迷惑な電話魔。深夜2時半になると必ず迷惑電話を妹にかけてくる男がいる。
「僕」の役割はこういう男の相手をすること。あんまり愉快な仕事ではないけど仕方ない…。
「僕」は一体なにをするのか?

うーん。電話がちょっと怖くなります。「混線」が聞こえたら耳を澄ませて…。

「勝ち逃げ」
伯母の勝子が亡くなった。佐山浩美は勝子とはあまり接したことがなかったが、生涯独身を貫き通した「強く、自立した女」と言われた勝子伯母について、ある一通の手紙から彼女に関する驚くべき出来事がわかってきて…

身近な人にだって、知らないことはたくさんあるもの。タイトルが秀逸で読後にぐっときます。

「ムクロバラ」
デカ長(主人公の刑事の愛称。家族からもこう呼ばれている)には毎日訪れてくる橋場という男がいる。
彼は昔、ナイフを持って暴れる男・ムクロバラを正当防衛で刺殺してしまった過去を持つ男である。
彼は毎日新聞を持ってデカ長のもとにきてこう叫ぶのだ。「ムクロバラがまたやりましたよ!」…そんなはずはない。ムクロバラはもう死んだのに…
「ムクロバラがやったんだ」、彼が主張し、指す事件に共通点はあるのか?デカ長は調べ始める…

ラストは背筋が粟立ちます。ムクロバラはどこにでもいる。私は一番この短編が好きです…

「さよなら、キリハラさん」
ある日、家中から音が消えた。大杉一家には、「音楽Gメン」と名乗るキリハラさんが突然現れます。
キリハラさん曰く、「音波の総量規制のために音のコントロールをしている」そうなのだが…キリハラさんって一体何者?

この大杉一家のおばあちゃんが出てくるのですが、これがなかなか涙腺に来る。
ラストの不思議でいびつな爽快感が最高です。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*
どの短編も秀逸です。
集英社文庫の裏にかいてある「ストーリーテリングの才に酔う」、まさにその通りでいろんなジャンルの、抜群に面白い話が読めます。
雨の日のお供にいかがでしょう?


それでは今日はこのへんでヾ(o´∀`o)ノ



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