夏
こんにちは!

梅雨も明けまして、毎日日差しも痛いぐらいですね…

夏バテには気を付けたいところですヽ( ´_`)丿
夏も本番

これまたかなりあるのですが今回はこちら。

「姑獲鳥の夏」/京極夏彦
超がつくほどの有名作です。
普段小説を読まない、という人でも「タイトルだけは聞いたことある」なんて方も多いのではないでしょうか

「百鬼夜行シリーズ」の第一弾です。
では早速あらすじ紹介をばヾ(・∀・)ノ
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語り手は三文文士・関口巽。彼は古くからの友人で、神主兼古本屋「京極堂」の主人でもある中禅寺秋彦(通称京極堂)のもとを訪ねます。
関口が最近耳にした、奇妙な噂について中禅寺に相談にきたのですが…関口はおもむろにこう切り出します。
「二十箇月もの間子供を身籠っていることはできると思うかい?」
東京・雑司ヶ谷にある「久遠寺医院」の娘・久遠寺梗子は二十箇月もの間妊娠しているという。さらにその夫である藤野牧朗は密室から失踪していた―――
藤野牧朗はなんと関口たちの友人でした。関口は京極堂をはじめ、”人の記憶が見える”探偵・榎木津礼二郎、東京警視庁刑事・木場修太郎、編集者・中禅寺敦子(中禅寺の妹)らと共に事件に関わっていきます。
連続嬰児死亡事件など久遠寺医院にまつわる事件や関口の記憶などが絡み合って事件は異様な方向に転がりだします。
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個人的にですが、この作品の特徴はなんといっても語り手である関口巽ではないかな、と思っています。
関口はおおよそ語り手にふさわしくないほど精神状態がぐにゃぐにゃとしていて(笑)定まっておらず、それが文章(語り手なので)から滲み出して、奇怪な事件に輪をかけて異様な雰囲気を醸し出しています。
様々な事件がひとつにつながっていくのは目を見張ります。
なかなかに強引、というか人によっては投げ出したくなるかも…とも思うのですが、それをうまくまとめているのがこの話の探偵役である京極堂(中禅寺秋彦)の語りです。
セリフが多いのなんので、この京極堂ひたすらしゃべります

でも京極堂の話を聞いているとその中にひきこまれて、いつのまにか彼の話術のうちで納得させられてしまうんですね。いやあ、まさに自分で得意技というだけはあります。
なんかすごいものを読んだなあ…という謎の感慨を感じます(∩・∀・)∩
なかなか不気味で面白いです。夏に読む本に、いかがでしょうか

それでは今日はこのへんで

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