怪談
こんにちは

残暑も厳しいですがみなさまいかがお過ごしでしょうか

さて。
毎度毎度ミステリ作品について書いているような気がするので、今回の記事では怪談を紹介しようと思います

夏といえば怪談


「新耳袋」/木原浩勝、中山市朗
装丁は祖父江慎さんが担当されているんですねー。素敵です。
序文はなんと京極夏彦先生です。豪華!
各巻99話の実録怪談集となっていて、全10巻が発売されています。
そもそも「耳袋」という言葉、聞いたことがあるでしょうか

「耳袋」とは江戸時代に書き継がれた随筆の一つで、奇談や珍談の類を集めたものだそうな。
各巻100話の全10巻で、合計1000話とのこと。
この「新耳袋」は、耳袋に倣って現代の様々な種類の怪談・奇談を取材によって聞き集めたものです。
写真は角川文庫版のものなんですが、もともとは扶桑社から出版されていまして(たしか絶版)、こちらは100話収録されていたそうです。しかし一夜で100話を読了したひとからの怪異の報告が多かったため、1話削って99話に変更したとか…

1話1話の話はほんの数ページで、手軽に読めるというのもいいです。
それぞれの話が特にオチがあるわけでもなく淡々と「体験」が客観的に語られていて、それが「怪談」にありがちなわざとらしさを消していて面白い。
「怖い」というよりも「奇妙」「不思議」といった話も多いです

個人的に一番怖かったのは第四夜に収録されている「山の牧場」の話ですね。
著者の一人である中山氏が実際に体験した話で、怪談のなかでも結構有名な話らしいです。
夏の夜のお伴にいかがでしょうか

それでは今日はこのへんで。
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