はこのなかの…
こんにちは!
最近は暖かい日も増えてきましたね

でもまだ夜は寒かったり、突然寒い日がきたりと…本来の意味とは少し違うものの三寒四温ってこんな感じなんだろうか、と思うこの頃です


そして今回紹介するのはこちら~(/・ω・)/

「匣の中の失楽」/竹本健治
匣の中の失楽といえば!
日本推理小説におけるいわゆる三大奇書、なんて言われている「黒死館殺人事件(/小栗虫太郎)」、「ドグラ・マグラ(/夢野久作)」、「虚無への供物(/中井英夫)」に加えて四大奇書、とも呼ばれていることもありますね…。著者のデビュー作。
ではではあらすじ紹介を~
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登場人物は12人。いずれも探偵小説を愛好しており、集まって例会を開いている。
そのメンバーの一人である少年、片城成(通称:ナイルズ)がある推理小説を書き進めているという。
タイトルは「いかにして密室はつくられたか」。
「ただの小説じゃあ面白味に欠けるでしょ。
それで、僕の考えたのは設定も登場人物も、何もかも現実そのままの実名小説なんだ。」
なんとナイルズは現実の彼らを登場人物にし、彼ら”ファミリー”を舞台に推理小説を書き進めていくつもりだという。
そんなある日、「黒魔術師」とのあだ名がつけられていたファミリーの一人であり、行方不明となっていた曳間が”鍵が外からかけられた状態の部屋”、いわゆる「逆密室」で殺害されたという。
しかもそれはナイルズが現在進行形で書いている小説の予言した通りだった!!
彼らは各々の推理を展開し、推理合戦を繰り広げていくものの、そんな中第二の殺人が起きてしまう……
これは現実なのか?それとも虚構の中なのだろうか?誰が死んで誰が生きているのか?それぞれの殺人事件の真相とは一体?
現実と虚構が曖昧に揺れる中で起こる殺人劇のたどりつく先は……
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――とまあだいたいこんな感じですが!ネタバレなしにあらすじを説明するのが難しい…!

興味を持った方はぜひ読んでください。
いわゆる入れ子式というんでしょうか、ナイルズの小説の中なのか現実なのかが読み進めていくとどんどん混乱してきてわけがわからなくなってくるのです…が、そこが魅力だと思います。繰り広げられる推理合戦のなかでおどんでん返しもたまらない!
幻想的でそれでいてロジックがきいていて蘊蓄たっぷりでとても面白いです


四大奇書に入れるかどうか?は結構議論されていたりするらしいのですが…
それはともかく、比べるのもどうかとは思いますが!三大奇書に比べて各段に読みやすいです。(笑)
でも三大奇書を読んでるともっと楽しいと思うので

それでは今日はこのへんで


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