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ルイ14世と歯

おはようございます

晴れたと思ったらまた雨になっちゃいました

今月中に桜が見れるとは思えないほどとっても寒いですね

そんな今日は、歯にまつわる雑学をお話しいたします

今日のお話はちょっとグロテスク?!ですので、

お食事中の方は後でお読みになった方がいいかもしれません



皆さんご存知の通り、

フランスの王様ルイ14世(1638〜1715)は、

「朕は国家なり」ということばで有名ですね




実は、ルイ14世はあることが理由で、

異臭に悩まされていたそうです

それはどうしてでしょうか…

お風呂に入っていなかったわけではありません。

私のようににんにくばかり食べていたわけでもありません…。

(ちがうかー!笑)


正解は、歯を全部抜いてしまったからです

なんで歯を抜くと悪臭がするのか…ということは置いといて、

なぜ彼は全部の歯を抜いてしまったのかというと

彼の侍医であるダカンは「歯が全ての病気の感染の巣である」という奇妙な学説を主張していました

一本でも歯がある限り何かの病気に感染するという説です

そしてダカンはなんとルイ14世の歯をすべて抜いてしまいました

この時代は歯が痛くなったら抜く、悪い歯は抜くという考えはありましたが、

ダカンはまだ痛くもない健全な歯まで全部抜いてしまったのです

今のように麻酔やすぐれた器具もないわけですので、相当痛かったと思われます

ルイ14世はこの痛みに耐えたわけですから大変我慢強い人だったのでしょうね

おかげでルイ14世は歯痛に悩まされることはなくなりましたが、いろいろ困った問題が出てきました

それが先ほどの…悪臭です

食べ物を噛むことが出来ないためにただ飲み込むだけでしたので、消化不良をおこし、毎日のように下剤を飲まされました

食べてはトイレに行き、そしてまた食べるという悪循環を繰り返しました。一日に十数回もトイレに行ったといわれています

トイレに行くのが間に合わなくておもらしをしてしまうこともよくあったようです

というわけで、ルイ14世は悪臭を振りまきながら歩いていました


更に、悪臭の原因がもうひとつあります

鼻の横のあたりに上顎洞という空間があるのですが、

上の歯を抜いたときに、抜いた穴と上顎洞が通じてしまいました

食べたものが口の中から上顎洞に入り、口と鼻から絶えず悪臭がしていました

家臣達はいつも香水をつけたハンカチで鼻を押さえながらルイ14世と話をしていたそうです

相手は王様ですから、臭いということはもちろん禁句です

ベルサイユ宮殿にいた貴婦人たちも、ルイ14世のそばに近づくことを嫌がったようです

特にキスされるときはその臭いで気絶するほどだったということです

たしかに貴婦人の気持ちも分かりますが…

ルイ14世にとってはとても気の毒なお話ですよね

歯を抜かれてしまったことで、食べ物も美味しく食べれず、体調は悪くなり、
しまいには悪臭に悩まされてしまいました…


歯がないということで、

こんなにも大変な苦労を被るのですね

それだけ歯を大切にしなければいけないということを実感します

現在日本では、歯科治療はかなり進化し、歯を守る体制も万全になっています

ルイ14世の侍医のガダンのように「歯が全ての病気の感染の巣である」

と言って全て抜いてしまう医者はいないでしょう



長い時代を経て、正しい治療が見出されたことに感謝です

私たちもそれを引き継ぎながら、限りなく痛みのない治療、

リラックスして受けられる診療、そして親切・丁寧な診療をモットーに、

スタッフ一同精進してまいります


それでは、季節の変わり目ですので、

風邪をひかないよう温かくしてお過ごしくださいね
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